音を聞くより音楽を聴く

先日、オーディオ機器の専門家の人と話す機会がありました。

で、その人が、やましんのCDを買ってくれたんですね(^^)

 

それで、録音や音質の話になりました。

やましんのCDは、いわゆる自主制作盤。自主制作にもいろいろありますが、自分自身で録音作業をしたものです。

なので、どうしても機材のクオリティは高いものではなくなります。

そういったことも、その方に説明させてもらいました。

 

相手はオーディオ機器の専門家。

音質にはうるさいというか、優れた耳を持っているはずです。

いろんなオーディオ機器で、ものすごい音とかを聞いて来ているでしょうからね。

なので、そのCDの録音の話にどんな反応をされるのかな、と、少々気になっていたんですが・・・

 

意外にもあっさり、こんな返事が返ってきました。

 

「関係ないですよ、そんなのは!」

とまず一言。

 

「やはりオーディオ機器のプロですから、音質は気になるんじゃないですか?」

と聞き返すと、

「オーディオマニアの人には、そういう人も多いですけどね。でも僕は音楽を聴くのが好きなわけだから!」

 

・・・なかなかカッコいいことを仰るじゃぁないですか!

 

その方が仰るには、いわゆるオタク的な人というのは、たとえばオーディオ機器の部品を換えたときの音の違いとか、置く場所を買えただけでこんなに音が違う!とか、そういうところで興奮する人達なんだと。

それはそれで面白い世界かもしれないけど、それは音楽を聴いて感動した、「いい曲だ」と心に響いたとかいう、音楽を聴く事の最初の目的とは全く別物になってしまってるんだ、と。

 

確かにそうですね、昔々の古いレコードなんかは、最近のボイスレコーダーで録音したようなものよりも音が悪かったりする。

だけどそういうレコードを聴いても感動がある!

 

なるほどなぁ〜、と思いながら、ふと、それって楽器でも同じなんじゃないか、と思ったわけです。

楽器のことにあまりマニアックになりすぎてしまい、楽器の材質がどうのこうの、年々ものの何々のギターがどうのこうの・・・

そういうことにのみ興味が集中しすぎてしまい、いい音楽を聞く、奏でる、ということからかけ離れてしまっている人・・・

 

もちろん、楽器のことをよく知ること、良い音がでる楽器を求めることも、大事だと思うんですよ。

だけど時々、あまりにもその楽器マニア、機材マニアになりすぎて、この人、本当は何をしたいんだろうな???なんて思えるような人に出くわすこともあります。

 

やましんは、割とその辺ズボラなほうなので、全くそういう人の話にはついていけなくて(汗)

 

でも時々いるんですよね、ライブでもの凄くいい音出しているギタリストに、「めっちゃいい音ですねぇ、どんなギター使ってるんですか?」

と聞くと、

「あぁこれ、ハー◯オフで9000円で買って来たやつ^^;」

とか。

 

先日も、ある先輩シンガーソングライターがガットギターでなかなかいい感じの演奏をしていたので、さぞいいギター使ってるんだろうな、と思ったら、近所のリサイクルショップにたまたまあった3000円のギター、メーカー不明のやつなんだとか。

まぁ、そういう腕のある人達がいいギターを持てばもっといい音になるんだろうけど、やっぱり基本はモノじゃなくて、どんな演奏をするか、できるか、ですね。

 

その上で、いい楽器、いい機材があるんだと…

まず理想の音楽があって、その音楽を表現するための道具がある・・・

そこはこれからも忘れずにいたいと思います。