音楽性を深める聞き方

さぁ、今回もかなり大胆なテーマに取り組んでみたいと思います(汗)

 

ミュージシャンが自身の音楽性をより深めるために、様々な音楽をよく聞き込むことはとても大事だと思います。

「趣味の範囲だから好きなのを聞いていればそれでいいだろっ!」

という反論も聞こえてきそうですが、もちろんそれはそれでじゅうぶん。

 

でも、もしもっと深みのある音楽をできるようになりたいとか、表現力を強めたいとか、とにかく音楽性をより豊かにしたいと考えているなら、ただ好きなアーティストの作品を聞いている・・・というだけではたりないんじゃないかと思います。

時には、普段聞かないようなジャンルの音楽を聴いてみたり、自分がやっている音楽とは違うものを聞いてみたり。

 

でも、そう言われても、一体何を聞いたらいいのかがわからない、なんていうこともありますよね。

 

やましんも、若い頃にはそんな感じでした。

特に、最初は日本のロックやポップスを好きで、何人かの特定のアーティストの曲ばかりを聞いていたんですが、そのうち、もっといろんな人のを聞かないといけないな、と思うようになったわけです。

しかし、何がいいのかわからない。

特に、洋楽も聴いた方がいいかな、なんてことを思った時に、当時は全然洋楽のことがわからなかったものですから、本当に誰がどういう音楽をやっているのか、誰の音楽が参考になるのか、サッパリわからないわけです。

 

当時はインターネットもなかったもので…(汗)

ラジオの音楽番組なんかで、洋楽の特集を聞いてみても、普段なじみのないものばかりなもんだから、何がいいんだか良くないんだかさえわからない…(>_<)

 

 

というわけで、そんな方々にお勧めしたいのが、

普段聞いているアーティストが、どんな音楽を聞いて育ったのかを調べる。

ということです。

 

もちろん、調べるだけじゃなくて、その人の作品をしっかり聞くということです。

調べ方は簡単ですよね、ネットとかで調べればすぐに出てくるでしょう。

 

やましんの若い頃なんかは、音楽雑誌とかでインタビュー記事を探したりしないと、なかなか出てこなかった…

 

たとえば、若い頃に好きだった日本人アーティストの一人に、「佐野元春」さんがいます。

佐野元春の記事とかをいろいろ探して読んでいるうちに、「ブルース・スプリングスティーン」の名前が出てきました。

で、どんなんだろうか、と思い、少ない小遣いをためて、勇気を出してそのスプリングスティーンのアルバムを買ってみる。

 

なんだか声もガラガラだし歌も上手いんだか下手なんだかよくわからない(笑)

でも曲の構成とかなんだか似てるな・・・あれ?何回かきいているうちに、佐野元春っぽい曲多いな。

なんか尾崎豊っぽい曲とか、浜省みたいな曲もあるぞ・・・とか。

 

そうやってきいているうちに、スプリングスティーンの音楽そのものが好きになり、やがてスプリングスティーンのことをいろいろ調べていると、同じようなアメリカンロックとかフォーク的なアーティストの名前をよく目にするようになるわけです。

それで当時人気があった「ジョン(クーガー)メレンキャンプ」なんかも聞いてみる。

そうすると、彼等のルーツとしてボブ・ディランの名前が出て来たりする。

ビートルズ、ローリング・ストーンズなんてのも定番ですね。

ビートルズやストーンズは、黒人音楽への憧れが強かったとかいう話で、ブルースってどんなんだろう、なんて興味を持ってみる。

 

まぁそんなふうにして、ルーツを辿っていくような聞き方をしてきたわけです。

これはよく言われていることで、受け売りみたいな話なんですけどね、でも、ただ横に広がっていくんでなくて、ルーツをどんどん辿っていくっていうことは、「深み」を増していくようなことでもあるんですね。

 

音楽を始めた頃って、憧れのアーティストの真似をしたりするでしょう?

あの人みたいになりたい、あの人みたいに演奏してみたい、と思うはずです。

 

でも、その憧れのアーティストは、その人自身の持って生まれた才能だけでその音楽を作って来たわけではないんです。

その人も、いろんなアーティストの影響を受けて、その結果その人の音楽性が出来上がった。

 

だから、その出来上がったものだけを聞いて真似したんでは、単なるモノマネレベルで終わってしまうんですね。

その音楽性を構成する要素にまでアプローチしていくことで、その「素材」への理解が深まる。

そしてその様々な素材を取り入れることによって、よりその憧れのアーティストに近付くことができるし、自分なりの組み合わせで自分の音楽性を作り上げることもできる・・・

というわけです。

 

前回、個性とか自分らしさの話を書きましたが、実際にはその「個性」というのも、素材の自分なりの「組み合わせ方」によって出来上がる面もあるんじゃないかと思うんですよね。

 

これは、音楽をやっている人だけでなく、聞くだけの人でも、そのアーティストのルーツを探っていくと、より一層理解が深まって、楽しみが増すはずです。

 

そのアーティストが影響を受けた音楽、さらにその人が影響を受けた音楽・・・

そんな風に、二世代、三世代と遡っていくのも、面白いかと思います!