ブッキングライブに出る時は(対バンのマナー)

「ブッキングライブ」というのは、主にライブハウスやライブカフェなどのお店が出演者を決めて実施するライブのこと。

だいたいの場合、出演者は複数います。

 

出演者を募集するエントリー制のライブなんかもありますね。

ちなみに、バンドがいくつか出る時に「対バン」なんていう言い方をすることも多いですが、別にバンドでなく、弾き語りやソロの人でも「対バン」と言ったりします。

 

いずれにしても、出演者が複数いるとなると、やはりそこには出演者同士のマナー、ルールなどがある程度必要になってきます。

こういったマナーをわきまえておかないと、他の出演者や店のスタッフとの関係がギクシャクしたり、思わぬところで迷惑をかけたり、最悪の場合はもうブッキングに呼んでもらえなくなったりするかもしれません。

 

特にブッキング/エントリーライブに慣れていない方が注意すべきポイントを、いくつか思いつく範囲で書いてみました。

参考になれば幸いです。

 

挨拶はきちんとしよう!

どんな場でも、挨拶は基本ですね。

お店の人、主催者、スタッフさん、他の出演者の人達・・・

とにかく最初に顔を合わせたら、挨拶しましょう。

誰かわからなくたって、挨拶して嫌な思いはさせないですからね。

 

もちろん、相手が作業中、リハ中だったらそこは様子を見て、落ち着いた頃に挨拶するといいんじゃないでしょうか?

 

挨拶の仕方は、「こんにちは」でも「こんばんは」でも「よろしくお願いします」でも何でもいいと思いますよ。

別に業界っぽくしなくても(笑)

 

リハーサルのときは…

他の出演者がリハーサルをしている時は、大声でしゃべったり、大きな物音を立てたりしないようにしましょう。

特に楽器の音を出すのはもってのほかですね。

関係ない楽器の音が混ざるのはとても耳障りです。

チューニングも、音が聞こえない場所でするか、自分のリハが始まってからするようにしましょう。

 

当たり前ですが、リハーサルの時間はきちんと守ること。(当然本番の持ち時間もですが)

リハーサルは練習ではなくサウンドチェックですから、リハの段階になって曲の構成を確認しているようではダメ、それは事前にスタジオとかでやっておくべきことです。

 

そして自分のリハが終わったら、速やかに楽器・機材をステージから降ろすか、所定の位置に片付けましょう。

リハについては、PAの話も参考にしてくださいね。

 

楽屋の使い方

店によっては楽屋が特に設けられていないところもあります。

荷物置き場は店の人に確認しましょう。

そして楽屋がない場合、本番開始後は一般のお客さんにできるだけ席を譲るようにしましょう。

出演者がいい席を占領していて、お客さんが立ち見・・・なんてことのないように。

 

楽屋がある場合もほとんどの場合全出演者で共有でしょうから、決して自分だけで占領しないように。

楽屋で音出しをする場合には、外(ステージや客席)に漏れないかをしっかり確認すること、そしてできるだけ譲り合い、出演直前の人を優先してあげましょう。

 

他の人の演奏のとき

他の人が演奏をしている時は、できるだけ客席で聞いていたほうが喜ばれる場合が多いです。

お客さんがあまり多くないライブだったら尚更。
たとえ出演者ばかりであっても、客席に人が少ないのは演奏者としてやりにくいですからね。

 

もちろん、本番直前には楽屋に入って気持を高めたり、いろいろ準備をしたりもあるでしょうから、出番が近付いてきたら静かに楽屋へ移動して、準備をするのが理想的。

 

演出の関係などで本番前まで誰にも姿を見せたくない・・・とかいう場合は別ですが、できれば客席で率先してライブを盛り上げるようにしましょう。

そうするとお客さんも温まっていて、自分達の出番のときもやりやすい空気ができているはずですし、他の出演者も自分を応援してくれるでしょう。

 

本番開始時には

前の人の演奏が終わり、いよいよ自分の出番の時間です。

その時の注意点は、まず、前の人の片付けが終わるのをしっかり待つということです。

まだステージ上で片付けている最中に、自分が上がっていって準備を始めてしまうと、とても邪魔になります。

完全に終わるのを待つ必要まではないかもしれませんが、まだステージ上でバタバタしている時に、邪魔になるような準備の仕方をしないこと。

あくまでも、退出者優先を心がけましょう。

 

またその際には、前の出演者に一言「お疲れさまでした」と声をかけるのがマナーです。

 

それから、準備をするのは自分の出番の直前の入れ替え時のみにしましょう。

機材が多いとか、準備に時間がかかるからという理由で、出番の二つ前、三つ前ぐらいの入れ替え時に機材を置きに行こうとする人をたまに見かけますが、出番直前の人の邪魔になります。

入れ替え時間も、タイムスケジュールで決められているはずです。

機材が多い、時間がかかるとかいうのは自分の責任なのですから、本来ならば余分にかかった分は自分の演奏時間を削って調整すべきではないでしょうか?

どうしても時間が足りないという場合は、ライブの責任者や他の出演者さんにきちんとお願いして、準備の時間を確保してもらうようにしましょう。

 

出番が終わったら

さぁ、本番が終わりました。

きっとライブの余韻で、まだ興奮状態が続いているでしょう。

しかしそんな時に、けっこうやらかしてしまうことがあるんです。

 

特に目立つのが、興奮してずっと喋っていたり、お客さんとの記念撮影で盛り上がっている人達。

あとは、早速今日の演奏の反省会をメンバーや馴染みのお客さん達と始めてしまう人。

 

だいたい、そんな時は普段より声が大きくなっています。

あなたがその日のライブのトリではない限り、自分の出番の後もライブは続いているのです。

 

他の人の演奏を聴きたいお客さん、そしてステージ上の演奏者にしてみれば、大変な迷惑です。

とにかく次の人の本番が始まったら、できるだけ邪魔をしないように。

 

どうしてもお話したい時や記念写真を撮りたいときは、そっと外に出て迷惑にならないようにするとか…

理想は、ライブ全体が終わってからにすることですね。

 

自分が呼んだお客さん、他の人のお客さん

ブッキングライブには、それぞれの出演者が呼んだお客さんが来ています。

しかし、いい演奏をすれば、他の人のお客さんが、今度は自分のお客さんにもなってくれるかもしれません。

それがブッキングライブに出ることのメリットでもあります。

できれば他の人のお客さんにも(迷惑にならない程度に)声をかけたりして、コミュニケーションを取れるといいですね。

 

あと、自分が呼んだお客さんには、できるだけ「最後まで見ていってね」と声をかけておくといいでしょう。

もちろん、それぞれに予定もあるし、無理強いはできませんが。

だけど、自分の演奏が終わったらすぐに帰ってしまう…それではイベント自体が盛り上がりませんし、ブッキングライブのメリットがなくなってしまいます。

 

出演者も他の人の演奏時に客席にいるのが理想であるのと同じように、やはり自分のお客さんに他の人の演奏も観てもらう、そうやってイベント全体を盛り上げていこう、という意識がブッキングライブでは大切だと思います。

 

そういう意識をしっかりと持ってライブに臨む人は、お店の人からも、他の出演者からも気に入られますから、ライブのオファーが続々とやってくる傾向があります。

 

ブッキングライブ終了

全員のライブが終わりました。

残っているお客さんとお話したり、他の出演者さんとコミュニケーションをとったり・・・そういう時間はとても大事ですね。

一通りそんな時間も落ち着いたら、しっかりと後片付けを。

ペットボトルや楽屋で出たゴミなど、絶対に放置しないで持ち帰って処理するようにしましょう。

 

打ち上げがある場合は、参加して出演者・スタッフと親睦を図るのが理想的。

だけど帰らなければならな場合は、ちゃんとその旨を伝え、挨拶をしっかりして帰りましょう。

 

あと、夜遅くに会場の外でいつまでも喋っていると、近所迷惑になります。

付近からの苦情が多くなり、営業ができなくなった店もある程ですから、こうしたことにも配慮が必要です。

 

まとめ・・・

長くなりましたが、でも一つ一つは、決して難しいことじゃないですよね。

やはり複数の演者が集まるブッキングライブ。

そのライブをいいものにするかどうかは、意外とステージ以外での立ち居振る舞いによるところも大きかったりします。

そして次につながるかどうかも、そういったところが大事。

 

よくライブハウスやイベンターさんが口々に言うのは、「演奏はある程度ちゃんとできればいい、それよりも人間性で出演者を選ぶよ・・・」ということ。

もちろん、音楽ライブですから演奏は一番大事だけど、結局人間同士のことですからね。

 

充実した音楽ライフを送るためにも、ブッキングライブのマナー、しっかり身につけておきましょう!